人間関係でつきものなのが、不満です。親しい相手であるほど、つい「もっとこうしてほしいのに」と思ったり、逆に「どうしてこんなことするのだろう」と感じたり……。そんなときに参考にしたい、自分にも相手にもやさしい対応の仕方がありました。
責めるのではなく、お願いする その秘訣は、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチである、あべ まさいさんの著書『おかあさまのためのコーチング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中にありました。
ただ不満を言うのではなくて、自分から相手にリクエストをする―自分から責任を持って人に関わるという習慣がつけば、自分の思いや目標を遂げられる、すくっとした大人になれそうです。
(『おかあさまのためのコーチング』P74~75より)
つまり不満に感じることはリクエストに変えて伝えるということです。
たとえば「また散らかしっぱなし」とか「音がうるさいな」と思ったときは、そのままをぶつけるのではなく、「これを片付けてくれない?」や「もう少し音を下げてもらえない?」と、お願いする形に変えて意向を伝えるということです。
上手にリクエストする癖をつける だれかに不満を感じるとき、頭では「この人は、私の都合のために生きているわけではない」とわかっています。だからといって自分の気持ちをおさえこんでしまうといつか爆発するか、もしくは自分ばっかり損しているという気持ちになってしまうでしょう。相手を責める前に、こうして上手にリクエストする癖をつけておけば、よりスマートな人間関係を築けそうです。
相手に当たりたくないし、自分の気持ちも大切にしたい。そんなときに使えるこのテクニック。もちろん相手にも「わたしに不満をぶつけるのではなく、リクエストに変えて気持ちを伝えてほしい」という姿勢をみせたいものです。
[おかあさまのためのコーチング]
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